金沢みれん
一、二度と逢わぬと 心に決めて
  ここまで流れて来たけれど
  未練片町 涙がにじむ
  夜の盛り場 化粧でかくし
  つくり笑顔で 差し出すグラス
  映る面影 女道
  ああ ああ あああ
  思い切れない
  思い切れない
  金沢の夜


二、あなたと添うた 三年三月(みつき)
  とうの昔になりました
  憎さ辛さに 身を犀川(さいかわ)の
  今宵ひと夜に 乱れる髪は
  その先までも 恋しさ故に
  偲ぶ思いの 女川
  ああ ああ あああ
  契り切ない
  契り切ない
  金沢の女(ひと)
三、雪が舞い散る ネオンが灯る
  白い吐息を 手にふきかけて
  ビルの谷間の 香林坊は
  いつかどこかと 思いのかぎり
  黒いコートにくるんだままに
  寒さ身にしむ 女坂
  ああ ああ あああ
  祈る女の 
  祈る女の
  金沢の街
  
作詞・作曲・唄:泉 昇