富山慕情
   東(あい)の風 ふきのとう
   春を告げる 蓮華草
   桜が溢れる 城跡か
   若葉が萌える 呉羽山
   青春の息吹き育んだ 越路の野



青い風 蜃気楼
夏を運ぶ 漁り火や
異国に旅立つ 新湊か
栄華のあとや 岩瀬浜
青春の愛を秘めた 富山湾

 
    白い風 薄(すすき)の穂
    秋を知らせる 鮭の群れ
    たゆとう 神通 庄川か
    岩をも砕く 黒部川
    青春の慕情つきない 越の川



北の風 山里の灯(ひ)
冬をもたらす 立山(たち)の峯
谷間に消える こきりこか
おわらが辿る 坂の町
青春の追憶(おもいで)宿る 
故郷(さと)の山

 
作詞 上杉武吉
作曲 駒見典子